横倉の木(ヨコグラノキ)


横倉の木(ヨコグラノキ)はクロウメモドキ科ヨコグラノキ属の落葉高木である。
1属1種である。
ただし、クマヤナギ属に含める考え方もある。
和名の由来は、高知県の横倉山で最初に発見されたことからきている。
牧野富太郎博士によって発見され、命名された。
本州の宮城県・新潟県から九州にかけて点在し、石灰岩地帯などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は5~10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
片側に2枚ずつつくのが特徴である。
葉の先は鋭く尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月である。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな黄色の花をつける。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、橙色から暗い赤色に熟する。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Berchemia berchemiifolia


★ローカルな名前が醸す雰囲気に
 なぜか安らぐ横倉の木は


横倉の木(ヨコグラノキ)2


花図鑑